京急600形 最終確認時期:2002年1月

我らが地元の京成電鉄に相互直通で乗り入れてくる京急車両の中でも"新感覚派"と言えるかも知れません。エアポート特急は勿論、かつては京成線内完結する普通列車に入っていたり、成田から延々急行で戻ってきたり、千住大橋でスカイライナーを待避するシュールなダイヤにも就いていたことがありました。

何だか、京成線内では厄介払いなのか、それとも良いように使われているのか良く判らない車両です。

車内は着席定員を確保する目的の下、折り畳みシートや後述のツイングルシートを含め、オールクロスシートを貫いています。最終増備グループとそれ以外で若干見付が異なっています。写真は初期のグループになります。白いヘッドレストにブルーの座席布地、当たり障り無いと言えば当たり障りはありません。

固定ボックスシートです。広々としたシートピッチのボックスシートに大きな窓…行楽にはもってこいですが、テーブルがありません。窓框も確信犯的に傾斜角度が付けられて、缶や小物が置けないようになっています。要するに、この車内のでそのような使い方はして欲しくない、という意識の現れであると解釈するのが良いのでしょう(笑)。

広めのシートピッチは大変良いことですが、見方によっては余剰空間が多すぎるきらいが無いわけではありません。ツイングルシートとしての可動部はともかく、それ以外の部分で座面改良によって必要なくなるであろう傾斜角分の長さなど、ラッシュ時に効き目の出る空間を潰しているような印象を受けるときがあります。この辺は痛し痒しですね。

座り心地ですが、硬めバケット全盛の今にして柔らかめのトーンと、役に立っていそうであまり意味が無さそうな「なんちゃってバケット」は京急2000系に通じた感触です。横幅はそうでもありませんが、窓側・通路側両方に肘掛があることで空間上の逃げ道が確保されています。

西のデュアルシート(LCカー)・東のツイングルシート…可動機構を備え、ほぼ同時期に東西で放たれた新感覚座席配置形態ですが、西のLCカー著しい普及っぷりに引き替え、東の浸透度(というかその後)の低さは如何ともしがたい今日この頃です。

写真で見た場合、右通路側の席が跳ね上げ機構を持ち、左通路側の席はもともと左窓側の場所が収納定位置です。乗務員室のスイッチ操作で通路側にスライドし、その下から収納されている座席が持ち上がってきます。非常に凝った作りであると言えます。しかし、この座席がまた硬いんですね…。

クロスシートのドア側背面には折り畳み式の座席が設えられています。座り心地に多くを期待してはイケマセン。ただし、時間帯・列車によって利用の可否がばらついているのがミソです。同じ時間帯でも車掌の判断によるようです。京成線内では利用可になっているケースが多いように思えますが…。

こちら、車端の優先席部分。ヘッドレストが赤くなっているのが目印です。

600形は成田空港と羽田空港を結ぶエアポート特急(快特)に充当されることの多い形式ですが、大型スーツケースなどの荷物置場について考慮が殆ど図られていないのは残念なところです。

その他方で、手摺りがあちこちに「これでもか!」と取り付けらているのは揺れの多い路線では有り難いです。欲を言えば、もっと統一感のあるデザインにしていただけると…とは多くを望みすぎでしょうか。

2002年秋口頃から新1000形のカラーイメージに準じて、座席モケットのリフレッシュが行われました。その際、詰物の変更もなされて見た目がスッキリとした座席に変わっています。

ツイングル機構部分です。収納座席の平ぺったいのは昨日や今日に始まったことではありません(笑)。

車内全景です。優先席は手前右側の様にブルーのモケットになりました。しかし、やはり枕部分のカラーコードは変わっていません。

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