京王6000系 最終確認時期:2003年2月

京王というと5000系が全国各地に転戦して活躍していますが、こちらはなんだか地味の子扱いかもしれません。しかし、私の京王観はこの車両がスタートかな、と思います。子供時分に高尾山へ行くときは、まずこの形式の特急がデフォルトだったように思います。

この頃のデザインとして、割とカクカクしたものがもてはやされていたように記憶しており、その時代の象徴としても認識しています。あと、左側のウィンク然としたお顔とか。

しかし、後継車両に押しに押されて今はほとんど残ってませんね…。これもまた撮影当時から7年経っちゃってのお蔵出しとか、どこかの座席の大家にブン殴られそうな後出しぶり(笑)。

5扉車両も後に製造され、撮影当時は多摩動物公園までヘロヘロと入っていました。

薄いベージュじみたクリームに鮮やかなシートモケットが並ぶ5扉車の車内。

色調は明るいのですが、照明そのものは地味に少なかった方かもしれません。何せ、明るいという印象があまりない…。

座席はロングシートによくある形状、5扉車のドア間は4人掛となっていました。座面の詰物は奢られた方だと思いますが、いかんせん背ズリがちょっと立ち気味で腰回りの不安定さは否めません。

車端の一部は水色系のグレーによる優先席区画。

京王のデザインにおいては、8000系までの座席周りで余寸という概念があまり無く。ソデ仕切りのパイプも肘掛けというより、文字通りの「仕切り」側で機能するように作られています。

よく言えば無駄が無いのですが、いかんせん両脇での「寸法逃がし」が無いのは、いささかどうかと思う次第。

空調はスポット吹き出しを併用しつつも、ラインフローが主となっています。

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