京成(新)3050形 最終確認時期:2010年11月

成田スカイアクセス線、主役(?)AE形の通り、直通できる列車は相応の高速対応車が充てられています。本線経由より運賃200円増しとはいえ、空港までスカイライナーの半額相当・1200円で済むアクセス特急も設置されてます。その実、成田湯川駅でライナーのガス抜きという側面以上の価値は…うん。

京急からは600形・新1000形が、京成からは一部の3700形と、新3000形の後期増備車としての3050形が運用に入っています。お顔は今までの新3000形と同じですが、カラーリングが空港アクセスをイメージしたものになりました。

車内全景は、ブルーを基調にこそしていますが、基本的な構造は新3000形のそれと同じです。

中間車も同様。床面から座席までブルー系で固められており、京成においては「飛行機=青空」というイメージングを持ってるんだなぁ、と思わされます。

化粧板は白となっており、ともすれば寒色系で統一されていることから、なかなか寒く見えるかも知れません。

座席のデザインも基本的に新3000形に沿ったモノとなっていますが、座席表地はブルー地に航空機のデザインが染め込まれているモケットです。ただ、遠目にはトビウオじみて見えてしまうのは翼の角度がちょっと無理スジなせいかも。

新3000形の場合、座面の表地の織りは着座して前後方向に流れる風合いだったのですが、新3050形の場合、生地が横に流れるような風合いになっています。そのため、座面中央部が少々浮き上がったような張りになっているのは、少し貧乏くさく見えてしまうのはビジュアル上の難。

車端一般席。妻面壁は、JRのEシリーズに見られるのぺっとしたもので、3700形に見られたような機器収納箱を肘の逃がし余寸などは特に見られないのが残念。

設計製造する上で、斯様な余寸は余計な手間とコストが発生すると見られ、邪魔者扱いされる傾向が強いのですが、通勤車両も兼ねるわけで、こういう部分のわずかな気配りはあっても良かったんじゃない?と常々思うところ。有ると無いとで、目に見えて快適性に差が出るはずなんですが…。

優先席は鮮やかなパープル系でまとめられています。途中に握り手を兼ねたスタンションバーが付いている他、ヒコーキ柄は同じで、色違いになっているだけ。

先頭車に設置されている車椅子スペース。この辺の造作は3700形以降の京成の定番的な形状です。

この袖仕切りが従来型に近いポジション、やはり人気があるようで、始発駅で大抵誰かが座ってる感じで出発していますね。

ドアは新3000形のそれと同じですが、框の部分に液晶ディスプレイによる情報提供装置が設置されるようになりました。

JR系のように2画面というわけではなく、あくまでも停車駅やホームでの停車位置案内など、運行に関係する情報表示に絞ったものになっています。

所用で成田空港まで利用した時のこと…、こんな時間だと誰も乗り降りしない成田湯川駅でライナー通過待ちをする寂寥感はこれまた格別。何せ、最後尾車両は私と車掌以外誰も居なかったですね。

成田湯川駅、ロケーションからして夏はいろんな虫が灯火採集できる「名所」になっちゃうのかな…(苦笑)。

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