東武200系(改座車) 最終確認時期:2014年12月

350系の後継車として、先日500系のプレスリリースがあったばかりですが、引き替えこちらの系統はとんとそういう話もなく、文字通り東武クオリティの使い倒しコースという未来しか今のところ見えない200/250系。

それでもDRC以来の座席があったり、編成によって座席種類が全く違っていたりと、なかなかのカオスぶりを何とかしたかったのか、改座車が出たらしいという話を頂戴したので、早速乗ってみましたよ、と。

車内に入ってみると、何となく座席が大きく見えるようになっています。さらに床板が交換されているようで、ツリンツリンのテカテカ。スカートの中まで写り込む勢い(殴)。

しかし、決してJRほど恵まれてない車体幅の東武にして通路幅は地味に広いまんま。全席指定列車の上、車販ワゴンも基本的に通らないのですから、横幅リソースを座席幅に還元しませんか、東武さん?

座席は東武らしく(?)天龍工業製の座席となっており、2人掛はYR278が設置されています。リクライニング量はちょっぴり、ま、それは別にイイんだ(後述)。

何が酷いって座面が酷いんですよ、これ。デフォルトで、緩やかにヒップ側が持ち上がっており、普通に座っていると前にズリズリ押し出される鬼畜仕様。リクライニングさせて、ようやくヒップ側がほーんの少しダウンするんですね、言うなれば劣化したマイクロゆりかご仕様。座面については確実に先代の方が良かったと断言。

背ズリは両縁が少し強調された、よくあるモノですが、ヘッドレストに向かってサイドが切り欠かれたような形状なので、ショルダー部に窮屈感が強く残ります。背面側の下端形状は、近鉄系の改座席でよく見るタイプですね。

撮影当時は背面テーブルと排他利用ながら壁面テーブルも残っていたのですが、後日撤去されたとの話もあるので、そのうち確認してみたいな、と。

「りょうもう」系統のある意味名物だった凄い重厚なアームレストが、肘を置くのも躊躇われる勢いのソリッドでショートレングスなものに変わってしまいました。さらに、窓側は壁面スレスレに寄せられてしまったため、いわゆる「肘が置けない肘掛」に悪い意味で大化け。

また、この座席のスッゴい阿呆なのは、今時の回転リクライニングシートにして、回転ペダルによるリクライニングキャンセラーが存在しないこと。駅構内でのスピーディーな車内整備が求められる同系統にして、なぁんでこんな仕様の座席を投入したのか意味不明というか企画段階で錯乱したんじゃないの、と思わざるを得ません。

フレームシルエットからして500系投入前の試験設置という観測もあるようですが、いやぁ、仮にも特急料金を取る列車の改座で今時コレって酷くありません?

大きく変わったと言えば、強いてシートバックテーブルの設置とセンターアームレストの設置かな。いわゆる「座席が新しくなった」というだけでして、それが必ずしも「快適になった」とイコールかと言われると「?」というパターンとして記録されるでしょう。

背面同士を向き合わせてみると判るのですが、リクライニング角度が席・列によって結構異なってるんですね。この辺は仕上げの粗ですが、普通に考えるとメーカーサイドの品質管理的なお話ですよね、と。

車椅子対応ブロックの1人掛席は以前のまんまで、表地のモケット変更とヘッドレスト上に握手が増設された程度でしょうか。

幸か不幸かリクライニング角度は、一番大きいままの席となりました。

こうしてみると、YR278のシートバックが高め設定になっていることが判りますね。

で、ですね、進行方向が変わった時、車椅子対応席の直後列通路側席のテーブルはどうするんでしょ。インアームテーブルとか見当たらなかったんですが…。

昔のコンテンツと見比べてビフォーアフター。カード式公衆電話が撤去されています。

それでも一応特急の意地だな、と思うのが出入口のカーペット。

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座席データ座席クラス掛人数座席形式シートピッチ
普通1形式不詳985mm
普通2YR278(天龍工業製)985mm