阪堺電軌モ161形 最終確認時期:2009年2月

恵美須町・天王寺駅前から浜寺公園まで、ある時はトコトコ、またある時はアグレッシブに走り抜ける阪堺電車。住吉大社へのお参り帰り、モ161形170号車を引き当ててしまいました。

昭和初期の製造にして、いまだ矍鑠とした走りに楽しさがギュッと詰まっています。ただ、屋根強度の問題で冷房装置が載せられないことから、夏場の運行は控えめのようです。

おおよそバリアフリーという概念からはかけ離れた車体床構造もあって、今後の動向は微妙な感じなのだとか…。

割と長めの車体は、輸送力もちょっとしたものらしく、中央の両開きドアを境にロングシートメインの車内が広がります。

淡く水色がかったグリーンの内装塗りと、すおう色のモケットが良く映えています。

中央ドアから車体後半部分。床はリノリウムになってるんですね。ただ、走り出すとビリビリ震えますよ。

座席袖仕切部分を見ると、それぞれ進行方向左側の後方側にだけ袖仕切りの上にパイプが付け足されています。路面電車の風習にはとんと無知ですが、常に乗車側のドア面に位置するところから、車掌常務の名残に思えます。

ロングシート自体は、路面電車でよくあるタイプです。座ブトン部分が少々詰め気味で、背ズリも腰椎部分が押し出されるような詰物の具合になっており、いわゆるゆったり座るタイプではありません。

そもそも文字通りの「ゲタ電」感覚であるべき車両なのですから、それで良いわけであります。

効果のほどは「?」ですが、足下のヒーターはさりげなく新型が奢られていたり…。偉いっちゃぁ偉い。

真ん中のドアは大きめ、堂々の両開き。これが結構カッコイイと思いますが、どうですかねぇ?

運転台後ろ、左上に製造銘板がありますが、何より運転士背面の仕切り板上部にあるこの装飾パーツがステキです。

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