近鉄5200系 最終確認時期:2003年6月

関東に住む人間からすると、特急車がまぶしい近鉄ですが、一般車もなかなかどうして、とんでもない長距離・長時間運用がゴロゴロしています。団体用途が多いのも事実。そんな運用を想定したのが5200系と言えるでしょう。

と紹介して写真が普通名張行きって…何ですかねぇ。これはこれで発狂できそうですが…。

車内全景です。オール(転換)クロスシート、3扉と、「〜すべきだ」が大好きな誰かさんの為の組み合わせを地で行っています。

この車両が出た翌年、JR西日本221系がほぼ同じ見付で登場しており、口さがない人に言わせれば「敵に塩を送っちまったね」とか…。それでも、吊り手がドア部分に限定されているなど、着席を前提とした内装に特徴があります。座席カバーが良いアクセントになっていますね。

シートピッチ910mmと、スペック上はごくごくオーソドックスです。窓側にミニテーブルも付いており、グループ運用や車内での飲食を想定したアコモデーションであることを感じさせます。

座席下の脚台部分、蹴込みが斜めになっており、脚をここに突っ込めるようになっています。そのため、従来のピッチよりは多少楽に着座できます。座席自体は日本発条製となっており、バウンス強め・コシ弱め設定でスプリングが仕込まれている座席です。

特にバケットなどは意識されておらず、背面についてもコシが無いですね。体をホールドすると言うより、体を受け止めると言った感じです。着座姿勢としては、ランバーが必要以上に沈み込むあまり良くない体勢になります。そのため、1時間を超える乗車では多少、着座位置の組み替えが必要になりそうです。

ドア部分には収納式の座席があります。ここが使えるのは団体利用時など、限られた時となります。

ドア脇、収納座席の裏側、座席に面した側にはこのようにテーブルがセットされ、足下の蹴込みもしっかりセットされています。所定の座席に座る人について、不利益が及ばないようになっているアコモデーションの提供姿勢には感心させられます。

車端部のシートについては、壁際の座席が方向固定となっており、角度も少々立ち気味でセットされています。ここは数少ないハズレ席と言えるかも知れません…トイレ前だし…。

長距離運用なので、トイレもきちんとあります。私鉄一般車でトイレ、というのは東武も含め、それ自体が貴重品ですね。

編成・投入時期・近鉄お得意の微妙な形式差異によって、このように座席色が異なる車両もあります。

車両選択に戻る>>
座席データ座席クラス掛人数座席形式シートピッチ
普通2不詳(日本発条製)910mm