近鉄900系 最終確認時期:2001年9月

1961年登場、奈良線大形通勤電車のはしりとして実に40年の活躍をしていた900系です。2002年初夏に引退しましたが、晩年、このようなリバイバル塗装で走った時期がありました。

当時逼迫していた輸送需要に応える為、車体自体は広い横幅+裾絞りという今の近鉄電車の原形となり、車内も広々としたモノになっています。

明るくも白い化粧板にワインレッドのモケット、この組み合わせとコントラストを見るにつけ「ああ、近鉄だね」と思わずに居られません。

座席ですが、何より特徴あるのがこの肘掛、後の近鉄一般車と比べてもかなりコンパクトなスタイルです。後の形式については、肘掛形状が座席座面までのスパンをカバーするタイプが主流となっています。

背もたれは兎も角、座面はお世辞にも良いモノとは思えませんでした。少々前後長が短くてしっかり腰掛るのは難しいように思えます。

ああ、そういえばカーテンを忘れてましたね。一気に「うりゃぁ!」とカーテンを下ろし、窓枠のフックに引っかけるようになっています。シンプル・イズ・ベスト。

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