熊本市交通局8500形 最終確認時期:2007年10月

熊本駅前からの路面電車、市中心部までの楽しいショートトリップは、9700形だけではありません。

一見、インバータ制御の8200形に見えて、その実、足まわりは旧型車の流用品、8500形もなかなか面白いものです。

車内を見ると、片方は見慣れたロングシートですが、もう片方が、何と転換クロスシート!

確かに、東京都電でも一部車両に方向固定クロスシートがあるので、決して唯一無二というわけではありませんが…この手合いの車体にしてクロスシート、と言うのはやはり新鮮です。

車体中央から点対称配置で片側5列、計10人分の席があります。端から端まで乗ると、それなりの時間を所要することから、こうなっているのかも知れません。

座席自体は機構部分こそしっかりした転換クロスシートですが、シートピッチ700mmとショート・ショートです。座ると、膝頭が前席を突いてしまうことも稀ではありません。

クッション部分も、特にバケットや座ぐりのような設えは無く、シンプルにしてフラットなバネの座り味が楽しめます。平たく言えば、あんまり良いモノでは無いですねぇ。

窓側にはヒーターのカバーが張り出しており、必ずしもゆったり座れることは無いので、そのつもりで居た方が良いでしょう。

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