名鉄8800系 最終確認時期:2001年11月

「パノラマDX」としてあまりに有名な車両です。それまでの名鉄レッドをラインに留め、車体色をガラリと変え、名鉄に新しい潮流を持ち込んだと行っても過言ではないでしょう。

パノラマカーと言えば前面展望がポイントになるわけですが、それまでの「運転台・上、客室・下」から「客室・上、運転台・下」とすることで更なる眺望を確保したこともデザイン上の大きな変化といえます。

その展望室の全景です。床が席の列毎に段になっており、眺望が損なわれないようにしています。ちなみに、登場当初の指定席料金はそれまでの特急車より高かったようですが、今は通常の料金になっています。

展望席です。低めの背ズリで、枕が収納式になっています。尤も、枕を出してようやっと背ズリの低いクロスシートと同等と言った趣です。特段、リクライニングなどはありません。ただ、背面に折り畳み式のテーブルがあります。

尚、登場時期により多少の変化があり、初期の車両では最前列から最後列まで座席が異なっている座席屋泣かせの様相を呈しているそうです。そのうち、巡り会ってみたいと思っていましたが…。

展望席最後列です。階段昇降のためか、座席ソデ体に手摺りがセットされています。

先頭車のノーマルデッキ部分です。洒落たパーテーションで仕切られたコンパート席になっています。花柄の透明な間仕切りが印象的です。

こちらも登場次数によって装備座席が異なっており、1人掛部分が大形回転リクライニングシートになっているものもあります。

2人掛のコンパート席部分です。ソファーシートが並んでいます。席自体は今となっては柔らかいと言われそうな、バケットシートが流行る前の典型的なものです。

座席自体は窓側にも傾きます。

2人掛、4人ボックスのようになった区画です。真ん中にテーブルがあり、テーブルの下からはドリンクホルダーが引き出せるようになっています。

その座席部分、ここだけ独立して部屋の中にあったら応接室のソファーです。モケットの色や風合いにちょっと時代がかったものは感じますが…。

車端部には両面サイドから向かい合うようなソファー区画があります。昔の優等客車のスタイルを連想させます。

デザイン上の過程でこうなったのかも知れませんが、端席はかなり座りづらいと思います…というかアレに座らせるんですか…(苦)。

壁際には収納式のテーブルがあります。

当初、2両編成だったものの、中間に増結車が入って今は3両になっています。その中間車は一般的なリクライニングシートが並んでいます。

今でこそ会津鉄道に渡った8500系気動車の座席と似ています。せいぜいシートバックテーブルが無いくらいの違いしかありません。

この車両、窓の無い部分にも1列分座席がセットされています。しかし、よく見ると他の列の席よりリクライニング角度が深くなっています。

個人的には眺望が効かない代償にそうなっている…と解釈していますが、実際はどのようなモノなんでしょうね?

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座席データ座席クラス掛人数座席形式シートピッチ
普通2不詳1000mm