富山地方鉄道10030形 最終確認時期:2009年3月

テレビカーとして知られる京阪3000系車両、今も京阪に1編成が改番されて残っていますが、一部は富山地方鉄道で活躍しています。ワンマンの普通運用を主としているようですが、比較的様々な種別で使われているようです。

車内は、京阪当時のたたずまいを良く残しています。2&2配列でスッキリしたイメージがよくわかります。

座席は後述のワンマン改造による撤去箇所や車端部を除けば、転換クロスシートとなっています。シートピッチは900mmと言われていますが、実測値では概ね910mmでした。

ま、京阪だと新3000系でも所定ピッチより派手にズレたアバウトさがありますから、個体差と認識した方がよいのかもしれません。

元テレビカーの場合、窓側にスピーカー・スイッチがあったのですが、これは撤去されて蓋もされています。

テレビカーで無かった場合、窓側のアームレストがそのまんま残っています。JR583系の窓側にあるそれとそっくりさんなんですね、これが。

車端部はスペースの関係で固定シートになっています。座席背面に謎の鍵穴がありますが、これ、多分背面をペタンとさせられるようにできてるんでしょうね。

ドア前には収納式のジャンプシート(跡)があります。富山地鉄では使われないため、完全に封がなされています。

車端壁面には京阪往事の化粧板が残されています。何となく雅。

運転台後ろはワンマン運転に対応するため、座席が撤去され、運賃箱が控えています。ここ以外は赤系統のモケットで座席が並んだ賑々しい空間であるため、対照的にちょっと物寂しい空間とも思えます。

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座席データ座席クラス掛人数座席形式シートピッチ
普通2形式不詳910mm