九州北部屈指の大都市であり、交通の一大結節点でもある小倉。駅全体の大規模改良工事も終わり、利便性も上がっています。
そんな小倉駅の新幹線改札口近くにあるショッピングモール「小倉ひまわり通り」の中に、準カフェテリア形式の店舗集約型食堂「小倉食堂」があります。
早朝から終電が気になる時間まで様々なタイプの店舗が営業し、買い物の一息に、また旅の立ち寄りに…と使われているようです。
さて、このサイトは別段「グルメサイト」でも「食堂経営ノウハウサイト」でもありませんので、本題へ。
その食堂の座席ですが、一部はこのような感じになっています。一般的に食堂・レストラン類の「座席」はソファー形式の区画を除くと、ちょっと高め基調の座り心地が多いかと思われますが、これがかなり低め基調の座席です。
このテーブルと相まった、この座席の素性こそ新幹線車両史にその名を残す「グランドひかり」の食堂車座席です。そう言われると出張族の方などはピンと来られるかも知れません。
金色の縁取りに、すおう色のモケット。上級車両のカラーリングを食堂に転化させたものです。私も現役時代の当該列車に乗った際、1度だけこの列車の食堂を使ったことがあり、改めて当時を思い起こした次第です。
座り心地ですが、ちょっと座面がヘタリ気味ではありますが、それでも当時の感触を思い起こすのに不足はありません。単に座席だけでなくテーブル等も持ってきた勝利であると言えます。
店内にはこのような解説パネルがあり、その来歴が記されております。折角のパネルなのですが、店員さんに存在を教えられた様な場所にひっそりとありました(笑)。
カウンターの奥にあるステンドグラスも食堂施設内にあったもの。しっかり移設されています。
さて、こちらは現役当時のグランドひかり食堂車の画像。キー様より頂戴したものです。