大阪・名古屋を発った北陸方面の特急が金沢へ滑り込む少し前、松任駅を通過します。中には停まってくれるフレンドリーな便もございますが…。
駅は南向きの代表的な出口の他、ひっそりとした北口があります。ホームからは薄ぼけた物寂しい通路を通ることとなります。
改札を抜けると、待合室には見覚えあるカラーリングとスタイルの座席が並んでいます。画像は冬期なので、手前にストーブがありますが、夏期はガランとしています。
微妙に肘掛が取り払われていますが、特急車両で使われた座席であることは判っていただけるかと思います。
この座席こそ、いわゆる「簡易リクライニングシート」として知られるR51N。壁際席だけ、アームレストが残されており、レバーも健在。
しかし、背面はピチッと置かれているので、リクライニングは動きません。残念(笑)。
なんでこんな出口があるかと言えば、駅を出ると目の前は北陸の秘密工場、松任工場(現:金沢総合車両所)があり、勤務者のために在るような感じです。