錦川鉄道NT3000形 最終確認時期:2014年6月

山口県にあるけれど、鉄道輸送的には広島シティネットワークエリア扱いの基幹駅・岩国。ここの脇から国鉄岩日線を引き継いだ第三セクター錦川鉄道が延びています。

レールバス調の車両がメインでしたが、NDCタイプのNT3000形導入で主役の座がすっかり入れ替わってしまいました。で最近、烏山線からなんだか先祖返り的に車両が入ったということですが…ええ、ええ。

なお、土休日にはこの駅から乗り継げるこんなのも居ます。

車内はトイレ付きで転換クロスシートをベースとしたセミクロス配置と、標準的っちゃぁその通りの車内です。

内装に木目調の化粧板を用いており、トーンが統一された印象を持ちますね。

座席は、JR西日本の115系リニューアル車でよく見かけるタイプの転換クロスシートとなっています。表地の毛立ちがやや大きめで、織りのハッキリした物になっています。

アームレストが立ち上がっているのは通路側だけで、窓側はアームレスト基部だけがスペーサー代わりになっています。が、このスペーサーが大事なんだ。ここを切り詰めると安着感がなくなっちゃうんだよね。

窓側には、やや細めの折りたたみテーブルが各座席列間にセットされており、飲み物程度なら置くのに困りません。

トイレユニットやロングシートとの接合面の座席は、背面が固定された座席となっています。

平成筑豊鉄道や甘木鉄道の項で紹介したモノよりマシになっていますが、背ズリ角度が立ちすぎでやや緊張感を強いられる体勢で座ることになります。

これ、ランバー部分とショルダー部分で角度を付け替えればイイ感じに化けるはずなんだけど…。

ロングシート部は、座面こそまぁまぁのボリュームですが背ズリが立ちすぎててイマイチ感の残る座り味のタイプ。

狭胴タイプの車体だとこれ、みたいなのが設計上の基本セットに入っちゃってるとしたら、考慮していただきたい感。各社発注で、この部位レベルを子細オーダーするってものじゃないからこそ、メーカーの責任は重い。

袖仕切りの形状は、つい京急800形のそれを思い起こしてしまったところ(細かく言えば違うけどね)。

運転台からドア周りは、このタイプの共通設計なのでそのまんまって感じ。床から壁面にかけて、木目調で統一し、色の濃さで印象を形作っているんですね。

トイレは、車いすにも対応した大形のユニットタイプ。

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